【イチョウ桜】って知っていますか?
桶川市加納にある医光寺というお寺の境内に、
ちょっと珍しいイチョウの木があるというので、行ってみました。
そのお寺は、桶川駅から直線で約2.75㎞、
圏央道桶川加納インターチェンジの近くで、ちょうど埼玉県道12号線と
埼玉県道311号線の交差点のところにあります。
お寺の門には、真言宗智山派東林山医光寺とあります。
その門を入ってすぐ右側にそのイチョウの木はあります。
とても大きなイチョウの木です。
見事なほどに、沢山の葉をつけ、まばゆいほどに黄金色に染まっていました。
樹齢は約500年、幹周(木の太さ)6.5メートル、樹高(16メートル)
(約10年くらい前の測量なので、今はもう少し大きいかもしれません。)
とにかく、大きなイチョウの木です。
なんと、そのイチョウの木には桜が宿り木として育ち、
春には綺麗な桜の花が咲くそうです。
門を入ってぐるっと回ってみると、桜の木の枝が
出ているのがよく見えます。
よ~く見ると、桜の木には、もう沢山の新芽が出ていました。
今はお寺に本堂はなく、ご住職もいらっしゃいませんが、
檀家の方々がお寺を守っておられます。
落ち葉を掃除されている檀家さんにお会いしました。
イチョウの木に桜が咲くなんて~(?_?)
とても不思議ですよね
私は、何故このイチョウの木に桜が咲くようになったのか
とても知りたくなりました。
今川知恵子さんという方が?『ふしぎな桜』という本を書かれた事を知り、
その本を捜してみる事にしました。
最初は、ネットで探してみましたが、手掛かりがありませんでした。
そこで、もしかすると図書館にはあるかもしれないと思い、
中央図書館に行ってみました。
そこにもありませんでしたが、図書館の方が調べて下さり、桶川図書館に
ある事が分かりました。
早速、桶川図書館に行って、借りることが出来ました。
その本には、医光寺の大イチョウの?『ふしぎな桜』にまつわる人々の事や
桜がどのようにしてイチョウの木に宿ったのか
また、お子さんたちへ、未来に向けてのメッセージなどが書かれています。
とても心温まる、素敵な本だと思いました。
今から50年以上前の、昭和40年3月に、加納地区の7人の役員の方が、
役員最後の日の記念に、1本残った桜の苗木を、イチョウの木の洞(ほら)に
植えたというお話です。
その桜の木は、今から30年余り前くらいから、ぽつぽつと咲き始め、
年々花数を増やしていったそうです。
今は、医光寺の『イチョウ桜』?として有名になり、
新聞やテレビ、ラジオでも取り上げられたそうです。
今では、桜の木の植樹に携わった人たちの願いが叶い、
毎年、春には美しい桜の花を咲かせます。?
古木のイチョウの木も、春になるにつれ、少しづつ葉を付けてゆき
鮮やかな緑色に染まり、やがてはまばゆいほどの黄金色へと染まっていきます。
1年を通し、医光寺を訪れた人たちを楽しませてくれます。
とても力強い、生命力を感じます。
来年の春には、また、美しい花を咲かせてくれることでしょう
とても楽しみにしています。(^O^)/?