【ジャポニスムで観る、楽しむ名画】の講演会がありました。
2月26日(日)坂田コミュニティセンターにて、おけがわコミュニティカレッジ講座の
【ジャポニスムで観る、楽しむ名画】の講演会がありました。
講師は帝京大学大学院教授・美術評論家、そして群馬県立近代美術館館長などを
務める岡部昌幸氏です。
また、2022年10月NHK総合『チコちゃんに𠮟られる』にご出演、【国宝の誕生】の
物語など解説されました。
わたくしたち日本人が【ジャポニスム】という言葉を聞いて、まず思い浮かべるのは
歌川広重を模して描かれたゴッホの『タンギー爺さん』詳しくはこちらや
モネの『ラ・ジャポネーズ』詳しくはこちらのように
フランスの画家たちが熱狂し影響を受けた北斎や広重らの【浮世絵】の世界ではないでしょうか。
1855年に日本が開国し、万国博覧会に参加するようになるとヨーロッパでは
扇子や着物・美術品など日本の文物が一気に流れ、日本ブームが起こりました。
中でも特筆すべき存在が【浮世絵】でした。
ゴッホやモネなどの画家たちは浮世絵のような力強い日本芸術を作品の中に取り入れ、
この流行がのちに【ジャポニスム】と名付けられました。
作品には日本風の色合いや描写を作品に描くまでに発展します。
二人は浮世絵を心底惚れ込み、日本に愛着を持っていたからと
岡部氏は指摘しました。
今まで自分が知っていた有名な画家たちが日本の浮世絵師に影響を受けて
自らの芸術を発展させていった歴史があることを知り本当に驚きました。
美術展を鑑賞する前に、先に歴史的背景などを予習していくと
楽しみ方や鑑賞力アップに繋がるのではないでしょうか。